～～大清水しょうぶ園～～

大清水しょうぶ園は、２３号豊橋バイパス沿い「彦坂池西」交差点角の、大清水窓口センターの隣にあります。

訪れた日、しおれた花を摘んでいた「しょうぶの会」の若見さんにお話を伺いました。

こちらの大清水しょうぶ園は、有志の集まり「しょうぶの会」のみなさんが日頃の手入れをなさっていて、植え替えなどの大きな作業は、大清水校区自治会の各種団体にお手伝いをしてもらっているそうです。

しょうぶは株の外に向かって花が咲いていくので、古い株は中心がない状態になってしまい、見た目が悪いので植え替えるとのこと。

二つに区切られた半分は去年植え替えをしたので、花の付き具合にムラが出ていますが、もう半分は今が満開でとてもきれいです。

その中の野生のしょうぶは昔、天然記念物に指定されそうになったとのこと。（残念！）

奥に見えるのが若見さん。お話ありがとうございました。

地域の人たちの手で守られ、大切にされている花菖蒲。

入口にある看板にはこう記されていました。

 「かつて、ここから２キロほど南の藤ヶ谷地区に広大な湿地があり、野花菖蒲が群生していました。昭和１０年ごろ、愛知県はそのあまりにも見事さに、指定を得て保護しようと努力しましたが、その後の軍用地化等により、そのほとんどを失われました。私たちはその失われた美しさを惜しみ、昭和５９年から故郷作り活動の一環として、花菖蒲を育て続けてきました。」

豊橋南部に広大な湿地があっただなんて・・・見てみたかったですよね、みなさん。保護が叶わなかったのが残念でなりません。

現在、市の土地である大清水しょうぶ園は、公共施設の建設予定地になっているそうで、移動させる話がでているとのこと。若見さんは、広い土地が確保できればいいんだが…と心配していました。また、有志の集まり「しょうぶの会」に携わる人が減っていることも心配していました。

≪わが町の花　花菖蒲≫として、大清水校区の方々が大切に守ってきた大清水しょうぶ園。

お手伝いができる方は手をあげて、ぜひこの先も思いをつなげて花菖蒲を大切に育て続けてほしいと切に願っております。