豊橋の総合動植物園≪のんほいパーク≫にて、9月17日にアジア象の赤ちゃんが誕生しました!
国内のアジア象の出産は非常に少なく、今回の出産がようやく4例目だそうです。
アジア象が日本の動物園で飼育され始めてから120年以上たっているので、その少なさがよくわかりますね。
これは単純にオスの数が少ないから。オスは体も大きく力も強いので、飼育しやすいメスが多くなっているようです。
現在、ペアで飼育されているのは11園だけとのこと。
そのため、国内での繁殖を活発にするために、2009年10月に、上野動物園からメスのアーシャーが、ダーナのもとへやってきたのでした。
ダーナとアーシャーはとても相性が良く、ほどなく妊娠することができました。
象の妊娠期間は哺乳類の中で最も長く、およそ640~660日間、アーシャーはマーラを635日で出産しました。
1年365日ですから、1年9か月もの間、アーシャーはマーラをお腹の中で育んでいたんですね。十月十日(とつきとうか)でも大変だというのに、アーシャーはがんばりました!
お産は10月16日の夜に始まり、日付が17日に変わってすぐの午前0時半ごろにメスの赤ちゃん=マーラが生まれました。体重は90キロ、背の高さは90センチくらいで、ほぼ平均的な大きさだそうです。
赤ちゃんの成長は早く、1日1キロ増えています。
今回、無事に出産が終わったことと、繁殖計画が予想以上に早く成果を挙げたことはとても大きな喜びであり、今後も日本の象の出産が今まで以上にたくさん成功するように取り組みを続けていきたいと、上野動物園の乙津先生はコメントされています。
(上記の内容は、上野動物園の乙津先生の記事から抜粋)
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11月23日に行われました『一般公開&名前発表のセレモニー』の前に、マーラの取材をさせてもらいましたので、その時の様子を画像と一緒にご紹介いたします。
画像はクリックすると、拡大します。
★11月17日・・・ちょうど生まれて2ヶ月目。 ゾウ舎に臨時で準備されたマーラの部屋より ★
のんほいパークのホームページで見ていた画像から想像していたより、小さくて鼻が短かったです。
背丈はあまり変わらなくても横に丸くなってきたそうで、その日150キロを超えたそうです。
マーラの正面アップ顔! 鼻が器用に動きます。可愛いです♪
私が行った時は飼育員さんからミルクを哺乳瓶で飲ませてもらっていました。
飲んだ後、もっと欲しそうなしぐさをして、しばらくしたら人間の赤ちゃんと一緒でゲップをしました。
その後は、部屋をぐるぐるしながら飼育員さんにじゃれたりしながら、どうやら眠くなってきた様子。
飼育員さんが「目がトロンとしてきたから、眠くなってきたんだよ。」と教えてくれました。
眠くなってくると、人にべたべたくっついてくるそうで、本当にそのしぐさを目の前でしていて、とても愛くるしかったです。
そして、座ったかと思ったら、崩れるように横になって、眠りに入りました。
寝る時は、人やワラの壁にもたれながら、横になることが多いそうです。
象が寝ころぶところを初めて見ました!
そして象の足の裏なんて、めったに見られないと思い、撮った画像がこちら。
足の投げ出し方が可愛い♪ 組み替えています。
2時間おきにミルクをあげていて、象の担当者と他の担当に手伝ってもらいながら、夜中のミルクもあげています。
本当に人間の赤ちゃんと同じですよ~!
マーラは、みんなの愛情をもらって、すくすくと大きくなっています♪
ところで、母のアーシャーは何もしない?と思われた方もいると思います。
そう、アーシャーはマーラを攻撃する行動をしたため、離しています。
でもそれは育児放棄というより、野生のアジア象の子育てとは環境が違うためと動物園の園長さんは教えてくださいました。
本来、アジア象の子育ては、メスの象たちが担当してみんなで育てていくんだそうです。
初めての出産で、まわりにメスの象がいない環境で、アーシャーはどうしていいかわからなかったはずです。
でも母性はもちろん、ちゃんとあるんですよ。
私は見ました!
セレモニーの時に、アーシャーがマーラから離れたところに置かれたえさの草を、わざわざマーラの目の前まで持ってきて食べたことを。
その時の模様は、Part 2でご紹介いたします。
最後は、マーラの取材を終えた後、アーシャーを撮った画像がこちら。
屋内へ行こうとしていたアーシャーが、私たちに気付いて(?)目の前まで来てくれました!
これにはビックリ!カメラに入りきらなくなりました。
きっとあいさつをしに来てくれたんだと思います。
アーシャーは性格の良い、上野動物園でも人気のあった象です。
マーラは素直で元気で、誰からも愛される素質を持った可愛い小象です。
どうぞみなさん、温かい目でこれからも見守ってくださいね。
そして、「のんほいパーク」へ足をお運びください。
みなさんの入園料が、動物たちのエサ代や施設管理など様々なものに使われます。
どうぞ、「のんほいパーク」をよろしくお願いいたします!