この時期に咲く花が少ない中、東細谷町にあります医王寺の“さざんか”の花々が私たちの目を楽しませてくれます。
当サイトの〔 お花見スポット春夏秋冬 〕に、【冬】さざんか寺 を登録いたしました。
ぜひご覧ください。(右上のサイト内検索で、さざんか、医王寺、さざんか寺など入力するとすぐに見られます。)
先日、「曹洞宗瑠璃山 医王寺」さんへ伺ってきましたので、ご紹介します。
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東細谷町は静岡県湖西市に隣接し、豊橋市の中では最も東側に位置する町の一つです。
県道42号線の「西畑」の交差点から看板が立っており、それに従って医王寺正面の駐車場へ。
車から降りてお寺を前に息を吸うと、なんとも空気がおいしいんです!
ほのかにする甘い香りと澄んだ空気。
あとで気づいたのですが、ほのかにする甘い香りは「さざんか」ですね、きっと。
(直接花の香りを嗅いでこなかったことを後悔。。。)
お寺を囲う垣根はすべて「さざんか」、本堂への道沿いも「さざんか」、そして本堂横には、樹齢250年の「さざんか」の木が!
しかも形が変わっている!
見上げていたら、お寺の山田正臣住職が説明をしてくださりました。
この木は樹齢250年、形は茅葺(かやぶき)の家をイメージにしたとのこと。
見事に完成されたシンボルツリーの「さざんか」を手がけているのは、NHKの大河ドラマの庭も担当している庭師さんだそうで、とても高い技術を持ってみえることが画像からもお分かり頂けると思います。
下から見てもきれいで、花が咲いているのを見ることができます。
これには驚きました!下から見ても花を観賞できる木は今まで見たことがありません。
このさざんかは、3Dで楽しめます♪(笑)
もう一つの驚きは、こちらのカメです。
このカメと茅葺の「さざんか」は、同じ木なんですよー!
ちなみに撮影した時は4分咲きで、これから一面にピンクの花が咲くとのこと。
こちらの茅葺形さざんかは、次回の【豊橋の巨木・名木100選】に内定しているそうです。
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「さざんか」の種類はとても多く、200種類を超えるそうで、今様々な「さざんか」を集めているとのこと。
山田住職は、この250年の「さざんか」を活かすために、垣根も10年ぐらい前から「さざんか」でそろえ、今年も100本ほど植え、そして2、3年の内には本堂の前の築山を「さざんか山」にしたいと語られました。
そしてなんと、キャラクターを作る予定だそうですよ!
名前は≪ さざんかさっちゃん ≫。来年デビューさせたいとおっしゃっていました。
樹齢250年の「さざんか」の木・・・故佐藤栄作元首相が譲ってほしいと願い出たものの、東京までヘリコプターで運び出すしか方法がなく断念したという逸話を持つこの木をみなさんに見てもらいたい、さざんか一色の〔さざんか寺〕が豊橋の名所になればと熱く語ってくださいました。
さざんかに注目が集まる医王寺さんですが、本堂の中も魅力あるものとなっています。
山田住職に案内していただきました。
本堂は、平成17年に建て替えをしたそうで、まだ新しい立派な建物です。
目を惹くのは、飾られている大小さまざまな絵たち。
欄間には、曹洞宗大本山永平寺を開山した道元禅師の一生が描かれています。
その額縁は、数々の受賞歴を持つ匠が手がけました。
関わっている皆さん豊橋市や田原市、湖西市といったこの地域で名の通った方々や匠です。
医王寺さんは、地域を大切にする開かれたお寺であるとわかりました。
医王寺さんは、弘法大師 准四国 第39番の札所になっています。
http://www.aruku88.net/kobo/mikawakoku88/index.html (個人のサイト)
画像は、江戸時代に書かれたものだそうです。
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本堂の裏側に駐車場を整備、正面と合わせて100台OK、観光バスも入って来られるとおっしゃっていました。
シンボルツリーの「茅葺型さざんか」は12月中旬、さざんかは2月ごろまで楽しめるそうです。
現在ライトアップされており、12月いっぱい夜9時まで鑑賞できます。
豊橋の新名所になる「さざんか寺」へ、ぜひお出かけください。