嵩山(すせ)の
『浅間神社』は、奈良時代中期の天平勝宝2年(750)に静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社から勧請したと伝えられ、
大山社(祭神・大山祗命(おおやまずみのみこと))、
原川社(祭神・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと))、
富士社(祭神・秋津姫命(あきつひめのみこと))の三社三神が祀られています。
富士山に対する信仰として祀られていますが、この三神は、足や腹、頭の病に霊験あらたかとされ、地元の人たちは身体の守り神として『浅間さま』と呼んでいます。
嵩山浅間神社へは、遠州との境に近い旧本坂峠へ通じる国道362号線から登ります。
眼前に迫るような270段の急な石段を登ると、秋津姫命が祀られている『富士社』に着きます。
『足の病』に霊験あらたかとされ、願掛けのお礼として神前の大榊には奉納された真新しい手作りの脚絆(きゃはん)が結ばれています。
富士社から山上に向かって5分ほど進むと『原川社』が祀られています。
ここは腹浅間と呼ばれ『腹、心臓、安産』等に霊験があり、大榊には腹掛けが奉納されています。
祭礼当日、浅間さまの祭典や家内安全、病気治癒、学業成就、交通安全、安産祈願、商売繁盛、家業繁栄などのご祈祷は、この原川社で行われています。
浅間神社参道は、東海自然歩道に通じる嵩山自然歩道となっており、腹浅間から嵩山自然歩道を約800メートル登ると、三遠県境の頂上付近に祀られている『大山社』に着きます。
すぐそばには富士山を遙拝する富士見岩もあります。
大山社は『頭の病』に霊験あらたかとされ、頭浅間と呼ばれています。
頭の病の治癒や学業成就に御利益があるとされ、受験生達の参詣も見られます。
成就のお礼は大黒頭巾が奉納されます。
浅間さまに足や腹、頭の病気治癒を祈願して成就した人は、お礼に脚絆や腹掛け、大黒頭巾を奉納しますが、奉納された脚絆や頭巾を頂いて帰り、神棚に祀ると早く直るとの言い伝えもあるようです。
日時:2016年7月31日(日)
6:00~17:00(頭浅間16:00まで)
13:00~式典(腹浅間神社)
場所:浅間神社
お問合せ:豊橋観光コンベンション協会